学童少年野球で多発している怪我の原因、予防とアフターケア
学童少年野球での怪我
親として怪我はしてほしくないものです
しかし
怪我が多い
という事で学童少年野球期に多い怪我
(うちのチームで子供達がした怪我をメインで)
を説明していきます
足の怪我
足底腱膜炎
症状
走れば走るほど足底(かかとの辺り)が痛む
治るまで1ヶ月弱かかる
原因
足底腱膜は足部のアーチを保持しています。スプリングのように荷重時にショックを吸収する役目がありますが、そのためランニングやジャンプ動作などで体重刺激が足部にかかる場合、足底腱膜は繰り返しの牽引刺激によって腱が変性、微小断裂や炎症が発生
予防&ケア
下半身、足底のストレッチを多くした後に
運動する様にします
また靴底の厚めのシューズを履いたり
インソールなどで衝撃を軽減させる事で
足底腱膜炎の予防になります
炎症が起きてしまったら練習は諦めて
炎症を治める事を優先してください
お医者さんに行って治療法を相談してください
オスグット(成長痛)
症状
脛骨結節(お皿の下の骨)が徐々に突出してきて、痛くなります。時には赤く腫れたり、熱を持ったりします。
休んでいると痛みが無くなりますが、スポーツを始めると痛みが再発します。
発育期のスポーツ少年に起こりやすいのが特徴
原因
10~15歳の成長期の子供が、跳躍やボールをけるスポーツをし過ぎると、発生します。
大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)の力は、膝蓋骨を経由して膝を伸展させる力として働きます。膝を伸ばす力の繰り返しにより、大腿四頭筋が膝蓋腱付着部を介して脛骨結節を牽引するために、脛骨結節の成長線に過剰な負荷がかかり成長軟骨部が剥離することで生じます。
この時期は急激に骨が軟骨から成長する時期です
予防&ケア
発育期に大腿四頭筋が硬い状態で運動を続けると、成長軟骨を引っ張る力が強まります
なので大腿四頭筋をストレッチなどで柔らかい状態に保つ事で予防になります
発症後は痛みがある時は過度な運動は控える
成長軟骨が剥離して突出した部分をサポーターで圧迫してやると痛みが緩和され動く事が可能になります
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我が家の長男もオスグットになって
このサポーターでなんとか最後の大会まで出場する事ができました
上半身の怪我
野球肘(内側型)
症状
内側型では明らかな肘内側の圧痛、腫れ
投球時の肘痛、肘の可動域制限、時に小指側のしびれ感があります
原因
ボールを投げるときには肘には大きな力が加わります
速い球を投げようと肘下がり、手投げと言われるような悪いフォームで投げたりすると、1回1回の投球で肘にかかる負担が大きくなります。また球数が多くなると負担が増えます
1回の負荷があまりにも大きければ骨や靭帯が破損して「怪我」が起こります。球数が増えて肘の負担が大きくなれば「故障」してしまいます
予防&ケア
いい体とフォームをつくること。
いい体とはよく走れて、バランス良く立てるということです
そのためには下半身や体幹の力を基礎トレーニングで鍛えることが欠かせません
無駄に球数を投げないようにする
力任せに腕をふらない
負担の少ないフォームであれば同じ球数を投げても負担が減ることになります。
練習、試合前にしっかりストレッチし終了後にアイシングで冷やす
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以上の事を気をつけて活動すればリスクはきっと下がるでしょう
野球肘になってしまったら
投球を一切やめて炎症の治りを待ちます
投げられない間にランニングや体幹トレなどいい体に近づける練習を続けてください
野球肘(外側型)
症状
原因
予防&ケア
全て内側型とおなじです
ただし外側型は重症化してしまう可能性がありますのでご注意下さい
野球肘外側型
離断性骨軟骨炎とも呼ばれるタイプで
肘の曲がる部分の軟骨を痛めてしまうタイプの野球肘です
ほとんどが小学校時に発生します
治しておかないと肘の変形や曲げ伸ばしの障害が進行しやすく
我が子の野球人生を大きく左右してしまうものなのです。
早期に発見できれば問題なく治るのですが
放っておくとせっかく技術が上達しても
野球をやめなければならない場合があるかもしれません
痛みが続くときには「外側型野球肘」かどうかの早期発見、早期治療がとても大切です。
野球をしている小中学生約5%に見つかります初期で見つけてきちんとフォローすれば
跡形もなく治って行きます
うちのチームの選手もなりました
その子は我慢強く痛いと言いませんでした
その結果
症状が悪化し手術という事になってしまいました
気づいてやれなくて申し訳ない限りです
肘の外側に痛みがある場合は我慢せずに
検査、治療を受けてください
リトルリーガーショルダー
症状
投げるときに痛む 投げ終わった後が痛む 肩をねじると痛む
原因
肩関節の可動域の狭さや体幹・下半身の体の硬さ
肩に負担をかける投球フォームで速いボールを投げようとする
投げる時に腕の振りを加速させる事で速い球を投げることができます。腕の振りを加速するためには腕をねじらなければなりません
このときの肩関節の動きは外旋といって外側にねじっています
この外旋のねじりが肩にストレスをかけているのです
肩関節の外旋可動域が狭いとねじりのときにさらに肩にストレスがかかります
このストレスが肩に負担をかけ徐々に骨端線が開いてしまいます。
予防&ケア
肩、肩甲骨周りの柔軟性が必要です
肩の可動域を拡げるようにストレッチしてください
軽負荷をかけて肩、肩甲骨周りのトレーニングして筋力アップしていけば
怪我のリスクは下がります
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インナーマッスルも刺激されて球速アップ間違い無し
なってしまった場合
肩に負担をかけてはいけないので安静が必要です。投球開始時期は医師の判断で決まります。投球開始までは理学療法士がリハビリで姿勢調節・肩関節の可動域訓練・体幹強化などいつでも投球できるような体作りを行います
以上
学童少年野球期におこる怪我の種類です
他にも背中や脇腹など挫傷する可能性もありますが
ここで書き出したモノが誰しもが聞いたことがる怪我だと思います
まとめ
どういう怪我であっても
柔軟性、体幹、筋力が絶対的に足りないと言えます
練習の始めと終わりに体全体のストレッチと部位ごとのストレッチを必ず実践してください
体幹や筋トレも毎日じゃなくてもいいので
続けるようにしてください
筋肉の硬さ、関節の硬さが怪我のリスクを跳ね上げてる事を理解して行動する
正しい投げ方で投げなければ
肩、肘に負担がかかってしまうので
指導者と一緒にいいフォームを作りをする
出来るだけ
球数を抑えて練習、試合に臨んでいきましょう
学童少年野球期の子供達は
誰よりも速く遠くに投げたくて
闇雲にただ腕だけ思い切り振るはずです
それが野球肘やリトルリーガーショルダーになってしまう原因の一つです
サポーターや用具で怪我のリスクを下げれたり
痛みの緩和は出来ます
怪我予防の為サポーターや用具を使用した方がいいと思います
できれば怪我無く笑顔でプレーしてほしいです
痛みに怯えることなく全力でプレーしてほしい
悔い無く学童少年野球を卒業していく事を
強く願います
長々と読んで頂きありがとうございました